首里城に来たのは2回目だった。
最初は25年くらい前だろうか
前職の会社の慰安旅行だった。
その時の首里城の印象は
『赤い塀に囲まれただだっ広いところ。』
だった。
だからあんまり思い入れはなかったのだが、
昨日沖縄に着いてどこいこう?と思った時
首里城が頭に上がった。
調べたら、ゆいレールですぐ行ける。
ホテルに荷物を置いて
ゆいレールに乗った。
首里城駅で降りて少し歩いたら
首里城跡公園だ。
記憶と全く違う。
なんとも穏やかな広陵地だった。
城壁に沿って歩くと
海が遠くに見えた。

しばらくいくと
見慣れぬ鳥がいた。
近づいても逃げない。

首里城は復興工事の真っ最中だったけれど、
その威厳は保たれていた。

25年前の私の記憶は
一体なんだったのか
この素晴らしい魂を
なぜに25年前は感じなかったのだろう。
若さ故か
展望台から見える景色も
穏やかだった。
沖縄のもつ優しさを感じた。



